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zoom RSS N響 第9演奏会

<<   作成日時 : 2012/12/24 00:39   >>

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暮れも差し迫る中、行ってきました。実はN響の「第9」を生で聴くのは今回が初めて。
しかも指揮者はノリントン。独自の解釈とピュアトーン。ピリオド(時代)奏法の要素を全面的に取り入れた演奏が、どう展開されるのか、高鳴る鼓動を押さえつつNHKホールへ。

JR原宿駅の改札口を出たら、こんな可愛い子たちが。
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NHKホール、入り口を入ったところ。
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ベートーヴェン/交響曲 第9番 ニ短調 作品125「合唱つき」
2012年12月23日(日・祝) 開場 2:00pm 開演 3:00pm

ソプラノ:クラウディア・バラインスキ
アルト:ウルリケ・ヘルツェル
テノール:成田勝美
バリトン:ロバート・ボーク
合唱:国立音楽大学

何と表現したらいいものか。
通常の演奏会では見えてくる色彩が感じられず、細胞壁のような物質の存在がそこにはあって。
目を閉じると確かに、縦方向に伸びていく音と、横方向へ広がりながら弧を描いていく音が存在しているのだけれど、演奏者の一人一人の精神は透明な壁に包まれて。
音がフラクタル構造を描いて動いていく様は、木の成長をハイスピードで見ているかのよう。
枝が伸び、枝のそこここで芽吹く葉、固く閉じた蕾と、膨らみ開いていく花の対比。
それは、一本の木の中に封印された宇宙。

楽器の音色も、人の音声さえも、あくまでも透明を保って聞いているものの心を揺さぶってくる。美しすぎる音色に涙が出そうなのに、張り詰めた意志に取り囲まれて、泣くこともできない。

“この緊張から解放せよ、解放せよ”
なんかもう、心の中で叫んでしまいましたわ。笑

《第9》に限らずベートーヴェンの交響曲を演奏する際には、ベートーヴェンに認めてもらえるような演奏を目指しています。
作曲されたのは1820頃です。2020年まであと少しですから、作曲から200年近く経つ間に演奏スタイルも随分変わってきています。
私は作曲当時のスタイルを再現するのが好きです。オーケストラの編成や配置、時にはベートーヴェンの時代の楽器、オリジナル楽器も使用します。しかしモダン楽器もさほど変わらず同じ効果が得られます。
ただテンポだけはベートーヴェンがスコアに記した通りの速さで演奏します。各楽章の冒頭に記された速度に従うのが私のやり方です。当時のオーケストラの響きを再現したいのです。昔は今のようにビブラートをかけず、もっとピュアな響きでした。当時と同じ奏法をしたいと思っています。オーケストラの中のバランスや、歌手とのバランスを正しくとりたいのです。つまりベートーヴェンの意図していた演奏を再現したいという試みなのです。ベートーヴェンが後ろの席で私たちの演奏を聴いて、「これこそが私の《第9》だ。まさに私の思い描いた通りの演奏だ!」と言ってもらえたら…これが私の願いです。「何だこれは!私の作品ではない!」とは言われたくないですね。
私たちにもベートーヴェンにも、ワクワクするような演奏を目指しています。ベートーヴェンの時代の奏法は、骨董品(アンティークス)のようだと思うかもしれません。しかし当時の演奏スタイルを研究しつくして、ベートーヴェンの意図に近づくほど、よりモダンで新鮮味あふれるエキサイティングな響きが得られるのです。

(N響HP 指揮者ロジャー・ノリントンのインタビューから)

「こんなに盛り上がらない第9は初めてだ」
とは、終演後聞こえてきた観客の感想のひとつ。
賛否両論のコンサートであったことは間違いないです。
“明るく華やかに、いつものように盛り上がりたい”のに盛り上がらせてもらえないのは苦しかった。もう最終楽章なんて緊張感がただ者じゃなくて、楽譜の中にがんじがらめにされて気が狂いそうだったもの。(笑) ただその“揺らぎのなさ”が、強烈な印象を残していきました。ちょっと忘れられない演奏会になりそうです。

恐るべしN響&ノリりん。


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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
どれが「本当の第九」なのか。
今を生きる我々には知る術がありません。
私も色んな指揮者で、色んな「第九」を弾いて来ましたが
本っ当に、解釈は様々だと感じます。
まだ見ぬ「正解」を求めて、さまよい続けるのでしょうか。
ふっこ
2012/12/24 13:51
26日の演奏に行く予定です。盛り上がらない第九など想像できません。玉川大学の第九を聴きに行きましたが、フィナーレもしっかり盛り上がりとても良かったです。フィンランディアも初めて生で聴けましたし。やはりN響にも期待します。
メタルマスター
2012/12/26 04:51
ふっこさま
コメントをありがとうございます。
お礼が遅くなってしまい、たいへん失礼いたしました。
指揮者お一人おひとりの中に正解があり、無意識下の迷いがあったりするのでしょうか。指揮者の意図をくみ取り、具現化される演奏者の方々には、とても深い感銘を受けます。それは言葉で表現しきれないほどだったりします。(*^^*)
しるくら
2012/12/28 20:23
メタルマスターさま、こんにちは。
コメントをありがとうございます。お返事が遅くて申し訳ありませんでした。
26日の演奏会はいかがでしたか? 同じ指揮者・オケでも"その日"によって大きく違うので、できることなら日にちを変えて聴いてみたいと思ってしまいます。
どんなに素晴らしい演奏でも、個人の好みによって評価が分かれてしまうのは仕方ないとは思いますが、自分が感動している後ろで理解のない感想が聞こえてきたりすると、やっぱり悲しいですねぇ。(;_;)
しるくら
2012/12/29 16:07

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